保護者交流会に込めた想い

2024年4月、SULECO専門学校では、介護分野での面接に合格した学生の保護者を招き、交流会を開催しました。 当日は、労働組合の代表者も出席し、学校関係者とともに、学生たちの学習・訓練の様子や今後の展望について、保護者の皆様と活発な意見交換が行われました。

会場には、熱心な保護者の皆様が多数お越しになり、技能実習生サポートセンターのスタッフによる温かい歓迎を受けました。 また、普段の授業風景や学習環境をより深くご理解いただくため、キャンパスツアーも実施しました。 近代的な教室棟、広々としたスポーツフィールド、そして男女別の快適な寮など、学生たちが日々を過ごす充実した環境をご覧いただきました。

SULECOとの率直な交流の中で、多くの保護者の方々から、お子様の自立心の高さを伺うことができました。 入学手続きや書類の準備、遠方からの移動など、積極的に自分自身で行動しているとのことです。 また、農業などでお忙しいご家庭も多く、今回初めてお子様の生活環境や学習の場を直接ご覧になる機会となったという方もいらっしゃいました。

SULECOにとって、保護者の皆様の存在は、学生一人ひとりの個性や将来への希望を深く理解する上で、かけがえのないものです。
学校や労働組合との連携を密にすることで、保護者の皆様は、学生たちが安心して学び、成長し、困難を乗り越えるための心の支えとなるだけでなく、学校と労働組合を繋ぐ重要な役割を担っています。

この絆は、学生たちが日本で新たな生活をスタートさせる際にも大きな力となり、研修期間から日本での就労、そしてその後の生活まで、長期にわたって学生たちを支え続ける礎となるのです。

活発な意見交換の中で、労働組合の担当者は、技能実習生における具体的な仕事内容や住居環境について、包み隠さず説明しました。
保護者の皆様からは、熱心な質問が相次ぎ、実習生の権利や福利厚生、サポート体制について、より詳細な情報を得ることができました。

この対話を通じて、保護者と学生たちは、日本での介護職の仕事内容や労働条件、そしてそれに伴う様々なメリットについて理解を深め、安心して送り出すことができるという声を多くいただきました。

ミン・ハンさんの保護者の方からは、医療分野特有の業務内容に関するご心配や、日本到着後の生活への不安など、率直なご意見をいただきました。
また、彼らは日本に到着してからの適応初期において、仕事や生活におけるさらなる指導と支援を受けることを望んでおり、その期待を伝えました。

この面会で共有された思いや願いから、SULECOはこの活動が保護者と学生に仕事や生活についてより深く理解してもらい、不安を解消し、今後の3年間の日本での生活に向けて心の準備を整える助けになると確信しています。