実習生であるLE THI LINH SAOより 「家族は私の最大の心の支えです。」

SULECOの実習生サポートセンターを通じて、日本での勤務中の実習生に12月の日本語の能力試験JLPT で合格のお祝いを伝え、彼らの意見や感情を聞く機会をいただきました。特に、日本の長崎県で食品加工業を専攻する実習生であるLE THI LINH SAOの共有を伺いました。

勉強法を共有していただけますか。日本に行って働きながら、半年以上もの間勉強して、そのような結果を出すためにはどうすればよいでしょうか?

私の勉強法はかなりシンプルです。常に1時間の休憩時間など、自分の空き時間を活用し、N4試験の漢字に重点を置いた練習問題を解くよう努めました。朝は早起きして新しい単語を覚え、TikTokなどのSNSで日常生活や仕事でよく使う日本語を学びました。

TikTokで見つけた聴解問題を活用し、実践的なリスニング力を養いました。教科書よりもリアルな日本語に触れることができ、効果的な学習方法だと感じています。仕事終わりには、リラックスしながら過去のN4試験問題を解き、文法や問題形式の理解を深めました。日本語学習アプリも併用することで、総合的な日本語力を着実に高めてきました。


結果を調べた時の感情はどうでしたか?結果には満足していますか。

1ヶ月間一生懸命勉強したので、試験結果を見た時は、合格できて嬉しかったと同時に、目標としていた点数には届かなかったため、悔しさも感じました。今年の試験は比較的簡単だったので、目標としていた点数に届かず、もっと頑張らないといけないと感じました。

日本に来る目的が収入を増やすことだけの人もいますが、あなたはどうですか?もっと大きく、意味のある目的はありますか。

幼い頃から両親に「一生懸命勉強しなさい。成功への道は知識しかない」と教えられてきました。しかし、若気の至りで道を誤り、大学を半年で中退してしまい、両親を深く失望させてしまいました。
日本に来てからは、N2取得を目標に、仕事と日本語学習を両立させています。同僚との日常的なコミュニケーションを通して、実践的な日本語が自然と身につき、職場での意思疎通もスムーズになりました。また、働くことで得られる収入は、家族への経済的な支えにもなっています。
現在の生活には満足していますが、同時に、帰国後のキャリアを見据え、N3以上の日本語能力証明書の取得を目指しています。「机上の学習だけでなく、実践を通してこそ真の学びがある」という信念のもと、日本での3年間を最大限に活かしたいと考えています。

自分を毎日頑張らせる動機となるものは何ですか。

多くの実習生がそうであるように、私にとっても「家族」はかけがえのない存在です。両親の深い愛情と温かい言葉は、常に私の心の支えであり、困難な時にも乗り越える力を与えてくれました。「努力は決して無駄にならない」「謙虚さを忘れず、周りの人々と協力することの大切さ」といった父の教えは、私の人生の指針となっています。日本に来て、親が私たちを育ててくれた苦労を身をもって感じ、感謝の気持ちがより一層深まりました。

職場環境や人間関係はどうですか。何か困っていることや課題はありますか。

職場環境は大変恵まれており、設備も充実しています。同僚たちは私の学ぶ姿勢を温かく見守り、仕事を通して日本語を教えてくれるなど、親身になってサポートしてくれます。また、現地の方々との交流を通じて、日本語だけでなく日本の文化や習慣についても多くのことを学んでいます。日本での生活はまだ始まったばかりですが、日本人の親切さや学ぶ意欲を尊重する姿勢に深く感銘を受けています。

今後、さらに上の資格取得を目指して勉強を続けますか。

N4試験合格を一つの区切りとして、現在はN3の学習に励んでいます。これからも、向上心を忘れずに学び続け、より高い日本語能力の習得を目指します。