2025年3月26日、Suleco中等専門学校の講堂にて、**「日本語チャレンジ」**プログラムが活気あふれる雰囲気の中で開催されました。
介護専攻の40名以上の学生と、学校の先生方が参加し、大きな盛り上がりを見せました。
試験のためだけじゃない、自分を表現するための日本語
本イベントは、N4に合格し、N3クラスを受講中、専門用語の語彙学習と介護初級クラスを修了した実習生を対象に開催されました。
すでに国際的な職場環境へ飛び込む準備が整った学生たちが、それぞれ自ら選んだテーマで日本語によるプレゼンテーションを行いました。

多くの学生が、自分の体験談、Sulecoとの出会い、介護を選んだ理由、日本で働く決意など、個人的でリアルなストーリーを語りました。
さらに、完全日本語での質疑応答セッションにも挑戦。予測不能な質問にも臨機応変に答える、まさに「本番さながらの挑戦」の時間となりました。
プレゼンテーマは「お年寄りの笑顔、私の幸せ」「介護は通訳の夢へのステップ」「私と日本の夢」「18歳で日本を選んだ理由」「私にとっての日本:挑戦と希望」「健康は何よりも大事」「新しいチャンス」「夢と努力」など、多様かつ深い内容が発表されました。
日本語学習への情熱が広がる瞬間
どの発表も、自信と誠実さ、そして限界に挑戦する強い意志が感じられました。教科書を超えた、心からの想いと実体験が会場を包み、学びの原点を再認識する時間となりました。

Lê Hoàng Dĩさん:
「高齢者のケアは大変だけど、笑顔を見ると嬉しくなります。将来は困っている人を助ける人になりたい。そのために、どんな困難があっても諦めません。」
Trương Tấn Kiệtさん:
「Sulecoで介護技術や健康管理の方法を学びました。将来は日本語を自信を持って話し、国家資格を取得し、日本で良い仕事に就きたいです。」
Lê Thị Minh Hằngさん:
「Sulecoを選ぶ前から、日本で高齢者のケアをしたいと思っていました。話すのが好きで、お年寄りを家族のように思っています。良い面も悪い面もありますが、それでも私はこの道を進みます。」

Lê Kim Ngânさん:
「以前は獣医になりたくて大学を目指していましたが、学費の負担が重く、家族のことを考えて進路を変えました。今は、日本で働いて家族を支えたいという夢に向かってSulecoで頑張っています。」
Nguyễn T. Thanh Huyềnさん:
「“日本で働くのは家族と離れて未来を犠牲にすること”と言われますが、私にとっては“挑戦”です。挑戦を乗り越えることで、本当の成長ができると信じています。」
教師の声から見る「成長の瞬間」
専門講師の大川先生はこう語りました:
「皆さん、素晴らしい発表をありがとうございました。どの発表も個性が光っており、介護という仕事への思い、日本への夢が強く伝わってきました。これはただのコンテストではなく、心の交流の時間だったと思います。この経験が、皆さんにとって日本人と話すときの自信の土台になることを願っています。」

Nihongo Challenge = 学びの歩みを振り返る“節目”「日本語チャレンジ」は、単なる発表の場ではありません。それは、あいうえおから始まった旅路を、堂々とスピーチで締めくくる誇りの瞬間です。
Sulecoにとって、このプログラムは**「総合力を育てる教育方針」の象徴でもあります。語学だけでなく、プレゼン力、反応力、主体性、そして他者への影響力までも鍛えられるこのイベントは、Sulecoの実習生がいかに国際社会に対応できる人材**へと成長しているかを示す機会となりました。

「Nihongo Challenge」について Sulecoが主催する日本語交流イベントで、学生が自由なテーマで自分の意見・経験・アドバイスを日本語で発表する機会を提供しています。
日本語能力だけでなく、プレゼン力・会話力・即応力といった、日本での実践に直結するスキルを身につける場として企画されました。