若者たちの旅立ち – 55名のSuleco実習生が日本での就労に向けて出発

2025年4月2日の朝、Sulecoの校庭では、日本での就労に旅立つ55名の実習生を見送る出発式が、希望と期待に満ちた雰囲気の中で行われました。この若くエネルギッシュな実習生たちは、勇気を持って「安全圏」から一歩踏み出し、アジア屈指の先進国・日本で自らのキャリアを築く覚悟を持って旅立ちます。

出発式は派手ではありませんが、家族や友人、講師たちの温かい愛情があふれる時間となりました。
強く抱きしめる手、励ましの笑顔、そして静かに見送るまなざし──。一人ひとりの表情には、新たなスタートへの期待が込められています。彼らが持っているのは、日本語や職業スキルだけではありません。遠くを目指す志、家族の信頼、そしてSulecoからの全面的なサポートという、かけがえのない「心の荷物」も一緒に携えています。

日本での3年間の道のりに、自信をもって

儀式はシンプルながらも深い意味を持って行われ、空港に向かう前、Sulecoのスタッフが保護者と直接対話する時間も設けられました。
スケジュールや書類確認に加え、親御さんの不安や期待を共有し、Sulecoとして「3年間、家族・学習者・日本企業をしっかりと繋ぐ架け橋になる」ことをあらためて誓いました。

木陰に座って写真を撮ったり、これまで言えなかった想いを手紙に綴って手渡す学生の姿も。こうした一瞬こそ、若者が大人へと成長する証なのかもしれません。大げさな約束ではなく、心からの行動が何よりも尊いものだと感じさせてくれます。

今回の出国組は、アイチ県(愛知県)での勤務となります。同県は日本でも有数の産業都市で、多くの大手企業が集まる安定した職場環境を提供しています。機械操作、機械加工、食品加工、農業、電子部品の組立など、10以上の職種にわたり、15社を超える優良企業に配属される予定です。これは、技能の習得、日本語力の向上、そして日本の職場文化を深く学べる絶好の機会です。

3年間という時間は、挑戦するには十分で、自分自身を成長させるにも十分です。今回の実習は、「単に働く」のではなく、自分自身への最高の投資でもあります。

夢を持ち、行動する若者たちへ

「自信をもってリュックを背負っていく子どもの姿に、誇らしくもあり、胸がいっぱいになりました。ただ元気で、たくさんのことを学び、大きく成長して帰ってきてくれれば、それだけで十分です。」

Sulecoは知っています。一人の若者の旅立ちの背後には、家族の支えと未来への希望があることを。だからこそ、Sulecoは「日本に送り出す」だけでなく、学び・働き・適応し・成長するプロセスのすべてに伴走します。

見送りの最後には、笑顔と力強い手の振り、そして「いってきます!」という声が響きました。55人、それぞれの物語、けれど目指す先はひとつ:真面目に働き、まっすぐに生き、夢を現実に変えること。

この先には、疲れる日も、ホームシックになる夜もあるかもしれません。でも、それ以上にカラフルで学びに満ちた日々が待っているはずです。自分自身を乗り越える力、まっとうな労働の尊さ、そして何気ない日常のありがたさをきっと実感できるはずです。

55名のSuleco実習生の皆さんが、健康で、たくさんのことを学び、しっかりと将来を切り開いていけますように!