Quang Nam と Nagasaki の会談:Suleco が人材育成の架け橋に

6月9日午後、日本にて、Quang Nam 省の代表団が、Nguyen Qui Quy 省内務局副局長を団長として、Nagasaki 県産業労働部を訪問・会談しました。Nagasaki は日本南西部に位置し、造船業や水産業が盛んな地域です。今回の訪問では、Nagasaki 県政策局の Ishida Tomohisa 局長および日本に駐在する Suleco の代表が出迎えました。

人材連携強化に向けた Quang Nam と Nagasaki の協議

2019年より、Quang Nam 省と Nagasaki 県産業労働部は、覚書を通じて人材育成・交流の協力関係を築いており、それに基づき、Quang Nam 省労働・傷病兵・社会局は具体的な活動を推進しています。その中心的役割を担っているのが、労働者の選抜・教育・派遣を行う Suleco です。

Quảng Nam 省内務局が Nagasaki 県産業労働部と会談しました。

2024年には Nagasaki 県代表団が Quang Nam を訪問し、長期的な協力継続の意向を再確認しました。また、技能実習制度の質向上と持続可能な連携モデル構築に向けた課題についても、より深く協議されました。

覚書は2025年10月に満了予定であり、Quang Nam 側は今後、技能実習生が Nagasaki 県で働けるような制度整備を希望しています。同時に、Nagasaki 側からは、医療・農業・観光などの分野で、地元の企業や組合が Quang Nam の労働者を受け入れるよう支援してほしいという要望も出されました。

Nagasaki 側の見解と Suleco の役割

Ishida Tomohisa 局長は「近年、ベトナム人の日本での就労は増加傾向にあり、Nagasaki においても建設・製造・農業・サービス・医療などで活躍している」と述べました。また、「労働力不足に直面する地方においては、賃金・生産性・労働環境の向上が不可欠である」との見解も示されました。

このような中、Suleco は Quang Nam と Nagasaki の間で人材育成を担う重要な戦略的パートナーとして位置づけられています。Suleco は、選抜から語学・技能訓練、そして派遣までを一貫して実施し、地方自治体・受入企業・労働者三者間の連携体制を確立しています。

実習生は、知識から技能まで体系的に研修を受けています。

2019年以降、建設・機械・農業・介護といった分野を中心に、数百名の Quang Nam 出身労働者が Suleco を通じて日本へ送り出されています。

長期的な成長を支える三者連携モデル

Suleco をパートナーとすることで、日本側の基準に沿った教育体制が実現され、受け入れ企業や信頼性の高い組合へのアクセスも広がっています。

実習生は、学習開始から日本への出国・就労に至るまで、一貫してサポートと伴走を受けています。

今回の会談では、地方自治体・Suleco・日本企業が三位一体となって持続可能な連携モデルを築く意義が改めて確認されました。Suleco は、教育段階だけでなく、日本滞在中・帰国後のフォロー体制も含めて、長期的に Quang Nam の人材と共に歩むことを約束しています。

この「三者連携モデル」は、地域の雇用課題解決のみならず、国際競争力のある高度人材の育成にも寄与する新たなステップとして期待されています。